「一番大切なもの」
❑ 偉大な力ある聖書
今から200年ほど前、フランスにボルテールという有名な無神論者がいました。
彼は生前、こんな事を言いました。
「もう百年も経てば聖書は世の中に一冊も見られなくなってしまうだろう。ただ博物館で見られるだけだろう」
ところで、ボルテールの予言した100年は当の昔に過ぎてしまいました。しかし今なお聖書は存在します。
それのみかボルテールの家は現在、万国聖書会社の倉庫として用いられ、上から下まで聖書でいっぱいになっているのです。また彼が死んで25年も経たないうちに、聖書を全世界に送り出す聖書協会が設立され、ボルテールの書物を印刷した会社が、その時以来、聖書を印刷するのに使われているのです。
百年以上経った今日では、ボルテールの著書は、大きな図書館でしか見ることは出来ません。それに反し、
聖書の売れ行きは年々多くなっています。毎年全世界で訳1750万冊ほどの聖書と、聖書の分冊が売られています。聖書は現在約1500箇所に翻訳されています。
聖書がそれほどまでに世界順の人々に愛されている理由は何でしょうか?
❑ 有名な人々の聖書観
聖書を常に机上の上に置いていたというリンカーンは、
「人間にとって望ましいものはすべて聖書の中にある」と言いました。
また多くの人を救いと幸福に導いた三宝軍平は「聖書は世界無二、宇宙第一の書物である」と言いました。
チャーチルは「私たちは確信を持って、聖書という揺るがない岩の上にいこうではないか」と言い、
フランクリンは「青年よ、あなたへの私の忠告は聖書を知れ、そして聖書を固く信ぜよ、ということである」と叫びました。
インドのガンジーでさえ「私の生涯に最も深い影響を与えたのは書物は新約聖書である」と告白したのです。
❑ 聖書の素晴らしい祝福
さて、聖書はこれを読む人にどんな祝福をもたらすのでしょうか。
不信仰な一人の雄弁家がある街で神と聖書を否定する演説をしました。そのあと自由な討論があった時、
一人の老婦人が会衆の前に出て言いました。
「私は未亡人のみで、十人の子どもを抱え、30年間も苦労してまいりました。しかしその間、聖書の神様は子どもの教育のために私を顧みてくださり、神様の助けと導きによって、私は全部の子どもを立派に出世させることができました。女一人であるがゆえに味わわなければならなかった数々の苦しみや寂しさ、とてもみなさまには想像も出来ないと思います。困難にさいなやまされることも幾度かございます。しかし、よるべきな者の叫びを聞きたもう天の神様は私のお祈りにいつも答えてくださり、生活に困っていたときには必要なものをお与えくださいました。
私の信じている主イエス様、聖書の神様は、私にこれだけのことをしてくださいました。しかしあなたの無神論と不信仰は、あなたに何をしてくれたでしょうか?」
老婦人は演説化に向かってこのように言いました。
こう言われて彼は全く出す言葉もなく、大急ぎで場外へ逃げ去ってしまいました。
聖書はこのようにより頼む人々に救いをもたらす書物なのです。
もう一人の男の方の実例を述べましょう。
彼は役人でしたが、酒にとらわれて、奥さんの説なる単願も上司の忠告も全く無駄でした。
ある日とうとう彼は役所を首にされてしまいました。さすがに彼はおのれの不甲斐なさを知らされ生きていく自信を失ってしまいました。そうしたある日、彼はキリスト教の集会に導かれ、そこで聖書のお話を聞き、
初めて長年の誘惑にくさりより解放され、全く新しい人間になることが出来ました。
❑ 聖書の成り立ち
聖書によってまったく救われ、真の幸せが与えられた実例は数限りありませんが、
一体この聖書とはどんな書物なのでしょうか。
なぜ聖書はそんなにもよく読まれるのでしょうか?それは、聖書が唯一まことの神様のお言葉だからです。
聖書の中には世界の始まり、真の神様の愛と力、人生の目的と救い、人間の起源と行き先、そしてあらゆる人生問題の解決の道等々が書かれています。聖書の中心人物は世界の救い主としてお生まれになった、神のひとり子なる主イエス・キリストです。聖書には神様でなければ人間には到底出来ないような奇跡が記されています。しかし奇跡はけっして非科学的なことではありません。実はイエス・キリストこそ偉大な御力と知恵を持つ世界の救い主であり、私たちに救いと不思議な助けを与えうる神であることを証明しているのです。奇跡は疑いを起こすためではなくむしろ、私たちのうちに信仰と祈りをもたらすために記されたものなのです。
この聖書が書かれるために、神様は40人ほどの人を選ばれました。王様もあれば政治家もあり、学者に農夫、羊飼いに漁夫など、色々な人でした。これらの人々は一箇所に集まって相談など出来ません。「なぜか」と申しますと、聖書が書き終えるまでに1600年もの年月がかかったからです。それなのに、聖書は一つの矛盾もない、全く一つの書物です。今仮に40人の人を色々なところから選び、一人ひとりに自由な題で書いていただいたものを集めてみましょう。それを一つの本として読めば、世界で一番混乱した書物になることでしょう。聖書はところの違いばかりでなく時代の違った人々によって書かれたものですが全く一つの本であり、一つの矛盾もありません。どうしてこのような不思議なことが出来たのでしょう!
それは永遠の神様が書く人を導き監督してくださったからです。聖書だけが永遠の神さまの霊感によって書かれた書物であり、聖書以外に真の神様より賜った書物はありません。聖書は全人類を幸福な人生へ、そして真の救いと信仰に導く手引でありますので全世界で実に多くの人々に愛読されているのです。
❑あなたにも読んでほしい
あなたも幸福な生活の道しるべ、心の救いの鍵、あらゆる人生問題の良き相談相手、道しるべの真の基準、また正しい信仰の唯一の教科書である聖書を読んでみませんか?
そしてこの書物に書いている人々と同じように聖書を深く理解し、真の幸せを得るために、ぜひ教会へ行って聖書のお話を聞いてください。これをどなたにも心よりおすすめ致します。
信仰のさらに深い導きとあらゆる人生問題の相談のためぜひ教会をお尋ねください。